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父ちゃんの開拓物語

父ちゃんの開拓物語

気づいた事

■日付

2004年4月3日(土)


■タイトル

後一歩の勇気


■本文

随分迷いましたが、講師の話はお断りしました。
決断のきっかけは一通のメールです?
守りに入るな。消化試合をこなすような真似はするな。後一歩じゃないか。
そんなふうに書いてくれてました。
嬉しかったです?

まあ、単純に子供達に語りたいという気持ちもあるのですが、守りに入って、消化試合をこなす。という一面も否めません。

まだ僕自身の試合は始まったばかりなのです?子供達に語るのはこの試合が終わってからの楽しみに取っておきましょう。

後一歩の勇気。腹くくって、がんばってみます。

■日付

2004年4月13日(火)


■タイトル

区切り


■本文

今の暮らしをはじめた当初、30歳くらいのとき。
5年より先のことは考えられないと思ってましたし、そう公言してました。
なんせあまりにも不安定な事ばかりで、5年どころが、来年の事もわからない(笑)
子供が増えてるかもしれないし、田んぼも畑も当初1年契約、どうなるかわからない。塾の講師も1年契約。

買い取って切り拓いた山と、自力で建てた家だけが確かなものでしたが、これも何年か住んでみないと何があるかわからない。

僕達はともかく、周りは相当不安だったようです?

将来どうするんだという、周りの心配、お叱り、に対して、5年も先のことはわからないし、考えても意味ないでしょう。などと思っていたわけです?

今考えれば、数ヶ月単位での一人プロジェクトXの連続だったかもしれません。

それが何時の間にか、5年、10年と、安定した生活を求めるようになって、途端にしんどくなった。逆に不安定になりました。(笑)

今また、1年単位でモノを考えようとしています。幸い今は仲間もいてくれています。幸せだと思います。

■日付

2004年4月19日(月)


■タイトル

働く事


■本文

昨日は5月の落水に備えて、共同の溝掃除でした。
水路の両側の草を刈り、溝に溜まった、泥や落ち葉を掻き出していきます。
うちの集落では、最初全員集合、自分の田んぼの水口まできたら、順次抜けていきます。水源から遠い人は大変です?

僕は、途中で枝分かれして、隣のおじいさんと二人の作業になります。

条件の悪い山の田んぼです?溝掃除も例外ではなく、山からの土砂で、溝の位置すらわかりません。石も多く、おまけに斜面からつる草がはびこり、草刈も難航します。

畦に座って、休憩のときの話しです?このおじいさん、田んぼの条件整備のためにU字溝を敷設する事にしたそうです。業者に頼めば
百万円単位の仕事でしょう。
それを、自分でやる。U字溝も勿論中古。どこかの工事現場から自分で運んで来たのでしょう。山積みにしてあります。

危険で、しんどい仕事です?80歳を越えています。後継者もいません。条件の悪い田んぼです?おまけに、近年、いのしし、鹿の被害がひどくなってます。

当然家族は猛反対。でもやる。できる時にできることをしておきたい。というのが、このおじいさんの言い分です。

採算などという言葉がちらほらしてしまう、このへなちょこ開拓親父には、胸にこたえた言葉でした。

■日付

2004年4月23日(金)


■タイトル

仕事


■本文

仕事は手段であって、目的ではないんだなあ。と、今朝、布団の中で唐突に思いました?

好きな事、やりたいことを仕事にしようというフレーズを最近よく耳にします?
これはこれでOKだと思います?

ただ、好きな事、やりたいことが、ダイレクトに職種に結びつかないときは、このフレーズはプレッシャーになってしまいます?

例えば、今の僕の職種は農業と答えてます?好きな仕事です?ただ、もし僕に子供がいなかったら、多分やってないと思います?

自分で自由に切り拓ける山が無かったらやっぱりやってなかったと思います?

きれい整備された農地や施設を提供していただいて、さ、ここでどんどん野菜を作って、出荷してください?なんていわれても困ったと思います?

やりたい暮らし。が先にあって、仕事は後から考えた。ということかな。

■日付

2004年5月13日(木)


■タイトル

胎動


■本文

今、自分の周りで色々な動きが芽生えています?

昔、種は蒔いたけど、なかなか芽が出ないなあと心配になることが良くありました? そんな時よく掘り起こしてみたものです?
皆さんも経験あるでしょ?

芽は地面から顔を出すくらい伸びていなくても根は吃驚するくらい伸びているものでした?

なんか、分不相応な事を書き始めそうなので、今日はもうやめときます?(笑)

それでは。


◇思い出したこと - 2004-07-15
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昨日の日記のKanさんのコメントの返事を書いてて急に思い出しまし
た。

こういう暮らしに入ったときの気持ちです。何より力の出し惜しみを
しなくなったのが自分でも嬉しかったのでした。

いつでも全力、いつでもめいっぱい。

他人の思惑を気にしながら仕事をしていたときには感じなかった充実
感でした。
お金のために時間を殺すように仕事をしていたときも全く感じなかっ
た事でした。

ビンボーで、不安定でもいいから、自分に納得のいくことだけを。だ
から、いつもめいっぱい、がむしゃらに全力を出す。そんな生活がし
たい!

そんな風にも思ってたんですね。

そんな仕事、ではなくて、生活、だったんですね。今でもそうですが
、僕の頭の中では、当時から仕事=生活、生活=仕事だったんでしょ
うね。不器用なせいか、この二つを切り離して考える事ができません



それがいつのまにか、まずは生活費を確保して。。。(笑)

こんな発想になったら、そりゃ元気もなくなるわな。

大事な事を思い出すことが出来ました。ありがとうございます。




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